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大塚実業株式会社では、ろ布の加工・製造に至るまでをワンストップで対応しています。様々なタイプのろ布を作ることができ、用途に応じた適切な加工をするため、ろ布の性能を最大限に高めることができるのが特徴です。
ろ布はあまり一般的ではないため、規格に合っているのかどうはお客さん側では判断できないこともしばしばあります。大塚実業株式会社では、様々なタイプのろ布を扱っていることで、お客さんに合ったろ布を提案できるのが一つの強みと言えるでしょう。
適切なろ布を選択することで、従来のものよりも長持ちさせることや機械の性能を上げることも可能です。これにより、ろ布自体の交換のコストだけでなく、機械の稼働の効率性なども上がるため、コストカットにも寄与します。
金属ローラーの間にろ布を通して熱を加えてプレスし、生地表面をフラットにするカレンダー加工。大塚実業株式会社は、このカレンダー加工時にろ布にまんべんなく圧力と熱を加えられる独自の技術を持っています。ろ布に何らかの問題があり交換を検討している際、大塚カレンダー加工で製織すれば通常よりも短期間での準備が可能。交換までとは行かないろ布も、大塚カレンダー加工でメンテナンスすれば、再び性能を取り戻せるケースもあります。
フィルタープレス用、遠心分離機用、ドラム型真空式、キャンドルフィルター用に対応。材質は、ナイロン・ポリプロピレン・テトロン・ノーメックスナイロン・綿・テフロン・ガラスに対応。糸・織りの種類もスパン糸・マルチフィラメント糸・モノフィラメント糸などに対応。
シンプルな構造(機構)が特徴のフィルタープレス用は、大塚実業株式会社が得意とするポピュラーなろ布(濾布)です。加圧式のろ布は大量の廃水を処理する工場での利用に適しており、重要な役割を担う一方、比較的取扱いが簡単なのが特徴でもあります。規格・仕様に合わない問題が発生しやすいため、その点は注意が必要です。
遠心分離機用のろ布(濾布)は、小規模工場や特殊な製品を扱う向上に適しています。フィルタープレスは大量処理を得意としますが、それに対して遠心分離機は、少量のろ過が得意です。遠心分離機は遠心力や重力で加圧しますが、排出方式は「上排式遠心分離機」と「底排式遠心分離機」の2種類に大別されます。いずれも遠心力によるろ過を行う装置です。
し尿、上水・下水、汚泥、砂利廃水、工場排水処理など、幅広い分野に利用されるドラム型真空式脱水機。減圧式で微粒子が多く含まれるもの、処理量の少ない濾過に適した装置です。ろ布は使用目的・使用条件に合うものを選ぶのが基本ですが、この場合は、水質に合わせたものを使用するのが不可欠となります。
文字通り「キャンドル」のような形状が特徴のキャンドルフィルター用ろ布(濾布)です。キャンドルフィルターはコンパクトな堅型密閉式の加圧式分離機ですが、化学工場の製造ラインや脱硫装置として使用されることが多く、高い密閉性とろ過性を有しています。自動的・連続的な処理が可能なため、ろ過効率が高まります。
半導体関連企業であるお客さんに対して、使用状況を確認の上、適切なろ布の提案を実施。排出される脱水ケーキの含水率を下げることができ、結果的に産廃の処分重量も下がったため、コストカットへ繋げることができた。
鉄鋼関連の事業のうち、高圧で圧搾する工程でろ布が破れるという問題が起きていたところ、大塚実業株式会社がオーダーメイドで開発した高強度のろ布を採用することで、ろ布の破損が起きづらくなり、運転の安定化を図ることができた。
排水のろ過に使っていたろ布が、薬品の変更による目詰まりが原因で2か月ごとの交換を余儀なくされていたが、お客さんの要望に合わせてテストを繰り返し、結果的にろ布の交換頻度を5か月ごとに延長することができた。