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真空ろ過機用ろ布

真空ろ過機用ろ布とは

真空ろ過機は様々な用途に利用するため、ろ過条件に応じた布選びが必要です。ポリエステルやナイロン、ポリプロピレンやモダアクリルなど、ろ布の素材が豊富なため、通気性などを考慮して適切なろ布を選択しましょう。用途に応じた適切なろ布があるため、下調べは非常に重要となります。

また、負圧を用いて処理物をろ過するため、ろ布には強度が求められます。ただ強度があるだけではなく、真空ろ過機の激しい動きに耐えることができる、柔軟性を兼ね備える必要があります。また、処理の工程中で表面積の30%を液に浸す必要があるため、水溶性を備えていないという点も重要なポイントとなります。

参照元:KRCセンター(https://kcr.kurita.co.jp/wtschool/053.html

真空ろ過機のろ布を考えているならオーダーメイドで

素材が豊富なため、自社で利用するろ過機に合うろ布を自身で選択するのは難しいです。そのため、条件を伝えた上でのオーダーメイド製造がオススメです。ろ過機の種類に応じた適切な内容は、オーダーメイド製造のプロに相談してみるのが良いでしょう。

処理物の種類、処理する際の薬品の種類によって適切なろ布は異なります。何を処理するのか、どのような薬品を使用するのかを、正確に伝えることが大切です。それによって素材や長さなど、適切なろ布を選択することが可能です。

真空ろ過機とはどのような機械?

真空ろ過機には、大きく2つの種類があります。ろ布を固定して使用するろ布固定式と、ろ布を走行させながら利用するろ布走行式があります。いずれの場合にも目詰まりしやすい処理物の連続ろ過を、円滑に実施しやすい点が特徴です。

一般的に、処理物はフィルタードラム内の負圧によってろ布に付着します。そのため水はろ布を通り、分離・排出される仕組みになっています。処理物は脱水区間でケーキ状になり、ケーキを付着させたままろ布がドラムから離れます。その後、剥離ロールによってケーキはろ布からはがされ、ろ布はドラムに戻っていきます。

 真空ろ過機の種類

真空濾過器は、ろ布の内側から真空を作用させてろ過する装置です。大きく分けると「連結式真空ろ過機」と「回分式真空ろ過機」がありますが、処理の量が多いこと、省力化できることで連続式真空ろ過機が広く利用されています。

代表的な連続式真空ろ過機の型として、ドラム型フィルター(ドラムフィルター)、ベルト型フィルター(ベルトフィルター)、ディスク型フィルター(ディスクフィルター)、水平ベルトフィルター、水平円板型フィルターなどがあります。

真空ろ過機の例

連続式真空ろ過機(ドラム型)

大量のケーキ回収やプレコートろ過による清澄液回収に適しており、一般化学、金属、鉱業、食品、パルプ、排水などといった幅広い分野で活用されます。脱水するケーキの性質や状態に合わせた剥離方法を選べば、効率UPができます。

特徴

幅広いタイプのろ過に使用でき、ケーキ洗浄効果が高く、ケーキ洗浄液を分離して回収できるのが特徴。薄い脱水ケーキでも容易に回収でき、ろ布の目詰まりも起きにくく寿命を長くできます。またメンテナンスも簡単で連続運転に向いています。

用途

一般化学工業、金属工業、食品工業、パルプ工業、排水が主な用途です。

連続式真空、加圧ろ過器(単室ドラム型)

加圧ろ過、真空ろ過のどちらにも対応でき、密閉化や防爆対応もしやすいため、溶剤を含む処理物や、高温高圧下でのろ過・分離・ケーキ洗浄・脱液に適しています。

特徴

単室型でドラムの開孔率と、ろ液管の断面積が大きくろ過能力が高いのが特徴です。ケーキ洗浄効果も高く、ドラムの回転速度を上げて処理量を増やすことも可能。アジテータを装着すると、ユーティリティ消費を抑えながらろ過能力を上げることもできます。

1㎜程度の薄い脱水ケーキでも容易に回収でき、ろ布の目詰まりも少なく寿命も長くなります。

構造が簡単な上に構成部品が少なく、メンテナンスも容易なので連続運転に向いています。

用途

一般化学工業、肥料工業、火薬工業、金属工業、食品工業、パルプ工業などに使用されます。

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真空ろ過機を販売しているメーカー一覧

真空ろ過機(ドラム型)

三菱化工機

1935年に、化学工業用機械の国産化を行うために創立された会社です。都市ガスや石油、電力や医薬、バイオや大気汚染防止、新エネルギーなど幅広い事業を展開。企業に求められる機械や設備を製作したり建設したりしています。化学工業機械メーカーとしては、各種プラント機器の製造から全工程に携わり、存在を確立しています。また、海外でも事業展開を行い、中国やタイ、マレーシアなどアジアを中心に進出しています。

月島マシンセールス

1979年に設立し、産業用機器の製造や産業用機器部品の加工を行う会社です。環境を考え、未来を創るをモットーに掲げ事業を展開しています。真空式ろ過装置の他ボールトン振動機械や成形関連装置、サイクロンミルなどを取り扱っています。また、イベントにも積極的に出展している会社で、2019年には「粉体工業展大阪2019」、2021年には「第6回高機能セラミックス展」に参加しています。

住友重機械エンバイロンメント

2007年に創立し、水処理設備や環境衛生、廃棄物処理や水質・大気・土壌などの調査、化学薬品類の製造、販売や再生エネルギーに関する事業を行っている会社です。企業理念として、お客様の暮らしに寄り添い、今ある水資源を活かしながら産業の発展に活かす事業を行っています。2017年には、住重環境エンジニアリング株式会社を吸収合併し、設備の運転管理や補修・改造などのサービス展開も行うようになりました。

日本化学機械製造

昭和13年に設立し、化学機械・化学装置、燃焼装置や超低温液化ガス機器の設計、製作、販売などを行う会社です。常に時代のニーズに合わせた事業を展開していますが、アルコール蒸留技術は、約80年に渡る実績があり、その経験に基づいた技術を活かし、食品や薬品、産業など様々な分野に展開しているのが特徴です。本社の中には工場があり、製造部、低温機器事業部、技術部・設計部・工事部などの他、海外事業部なども中に入っています。

日本インカ

大正8年に大正コンクリート㈱として創設後、昭和10年に水処理分野に進出し、下水処理や産業排水処理を展開している会社です。欧州の先進的な技術を早くから取り入れ、日本やアジアの企業に紹介する事業も行っています。会社製品の特徴は、「省スペース」「省エネ」「低コスト」であり、欧州でも高い評価を受けたものです。水処理事業は人類の生活においてなくてはならないものという精神を基本に、お客様や企業に対してさらなる良い製品を提供することを目標としています。

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