ろ布のことなら本メディアにお任せください。ろ布やろ布専門業者の選び方など気になる情報をまとめています。ろ布交換の際の参考にどうぞ。
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フィルタープレス用のろ布は、高圧力のフィルタープレスのふたんに耐えるべく、高強力に加え、高い弾性回復性と屈曲体制がある点が特徴です。汚泥脱水の用途に最適化するため、脱水効果が高い点もポイントです。
高速で回転する、遠心分離器にフィットさせて使用するろ布です。高速回転に耐えるため、正確なサイズと耐久性が求められます。些細なサイズ差がろ過機の故障に直結するため、ろ布の選択が非常に重要です。
水平ベルトフィルター用のろ布は、長期的に連続使用することを想定したろ布です。そのため、安定走行と摩擦に配慮し、高い耐久性が求められます。メンテナンス頻度を最小限に抑えるため、40mを超える長さを持つろ布がある点も特徴です。
真空ろ過機用のろ布は、種類が豊富な点が特徴です。様々な処理物に利用されるろ過機のため、ポリエステルやナイロン、ポリプロピレンやモダアクリルなど、処理物に合わせて適切なろ布を用意します。
ベルトプレス用のろ布は、高い耐久性が求められます。引っ張られる力や摩擦に耐える力、S字型の機械をくぐりぬけるためにシワになりにくい素材選びなどが必須条件となります。
化学工場などで利用されることが多く、ポリプロピレンやサランなどの素材が利用されることが多い点が特徴です。通常半製造での納品か、ろ板を工場に預けて、完成品を納品することが多いというろ布の特徴もあります。
無機化学工業の生産工程や食品、食用油の脱漏、脱色及び排水処理に利用されることが多く、円筒状のろ布を利用する点が大きな特徴です。全て垂直に設置され、縫い目が目立たないシームレスな素材が利用されます。
ガスの処理を行うろ過機で、入口へ入ったガスがばいじんをろ布に付着させながら出口へ出ていきます。利用されるろ布はばいじんを集めるだけでなく、振り落としやすさも非常に重要となるため、素材選びが重要となります。
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ろ布の選び方のポイントとして、5つのことが挙げられます。
以上のポイントを満たす布を選ぶためには、布の素材や糸をしっかり見極めながら選ぶことが重要です。次は、ろ布の種類や条件、選定方法について詳しく解説します。
ろ布には様々な種類があります。材質は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルが使用されていることが一般的です。原糸の形状には、モノフィラメント、マルチフィラメント、スパンがあります。織り方も3種類。平織、綾織、朱子織です。また、円筒型や封筒型といった形状もあります。それぞれの特徴や使用している機器との相性で選ぶことが大切です。
良いろ布の第一条件としては、「ダストの捕集性の良さ」が挙げられます。まずは捕集できなければ意味がありません。使用目的を達成できるかは捕集性にかかっていると言えるでしょう。そして、捕集したダストが迅速に剥離することもポイントです。剥離性の良さ、目詰まりの少なさ、ろ過速度の速さなどが求められます。長期的に安定して使用できることも大切です。耐久性に優れ、耐熱・耐薬品性が良いろ布なら、コスパに優れています。また、取り付けやすいことも、ストレスなく使用するためには大切な要素と言えるでしょう。
ろ布選びに迷ったときは、ろ布メーカーに相談するのが手早い解決方法でしょう。1社に絞るのではなく、ろ布を取り扱っている複数の会社に相談すると、それぞれの会社の特徴やサービスを比較できます。使用している機器に合わせてオーダーメイドで作成してくれたり、測定機器を使用して、現在使っているろ布の状態を確認してから選定してくれたり、会社によって用意されているサービスはさまざまです。上手く活用して、ろ布選定に役立てると良いでしょう。
また、使用している機械のメーカーに相談して、ろ布メーカーを紹介してもらったり、ろ布を選定してもらったりするという手もあります。条件にあわせてテストした上で、ニーズに合わせたろ布を選定してくれるメーカーもあります。ろ布の製造まで対応している集塵機メーカーを選ぶのもひとつの手です。消耗品であるろ布から集塵機メーカーを選び、すべてオーダーメイドで製作してもらえます。
ろ布選びの重要なポイントのひとつは、素材です。素材によって、通気度や耐久性などの特徴が異なります。性能はもちろん、コストパフォーマンスにも影響するので、ろ布に使われている素材の特徴を把握したうえでろ布を選びましょう。
ポリエステル | 広く利用されている素材です。耐熱性が高く、吸湿性が少ないという特徴があります。80℃を超えると加水分解を起す点のみ注意が必要です。 |
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ポリプロピレン | 耐薬品性が高く、酸やアルカリにも強みを持っています。蒸熱にも強いものの、耐熱性がやや低いという特徴があります。 |
ナイロン | アルカリや摩擦に抵抗性があり、磨耗性の強いダクトに利用されます。酸に対して特に弱い点が特徴です。 |
芳香族ポリアミド | 耐熱性に特に優れており、良く利用されますが、濃硫酸には膨潤溶解するため注意が必要です。そのため、耐酸加工を施すこともあります。 |
形状 | モノフィラメント | マルチフィラメント | スパン |
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粒子捕集性 | △ | ○ | ◎ |
剥離性 | ◎ | ○ | △ |
目詰まり 耐性 |
◎ | ○ | △ |
織物の三原組織は、平織(Plain)、綾織(Twill)、朱子織(Satin)の3つです。
円筒型 | 一般的なろ布で、単純な形をしているため、寸法を測って製作することが簡単にできます。 また、形状の変形量が多いのが特徴のため、剥がしやすい特性があります。 |
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円筒プリーツ型 | プリーツ状にろ布を折った形状のものをさします。円筒型よりろ過の面積が多いのが特徴 です。プリーツのためコンパクトに伸縮します。円筒型より剥がしにくい特性があります。 |
封筒型 | 封筒のように長方形型で平らな形をしています。円筒型よりろ過面積が大きく取れるのが特徴 です。また、封筒のように平たい形状のためコンパクトです。円筒に比べ剥がしにくいのが特徴です。 |
織布 | 繊維の糸を織り込んだものをさします。 平織、綾織など織り方の種類は様々あり、 強度が高いのが特徴です。 |
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不織布 | 繊維を絡み合わせた素材をさし、 糸は織り込んでいません。不織布はろ過の性能がよく、 通気性があります。 |
ラミネート | 織布や不織布のろ過する面に、 多孔質のコーティングを行ったものをいいます。剥離性に 優れた性質を持っているため、一次層をつけなくても ろ過ができるので、工程枚数を少なくできます。 |
ろ布の寿命は大きく分けて、破損と目詰まりの2つが考えられます。ろ布の寿命や欠損・破損しないための対策、破損例などをまとめているため、ろ布交換する際の参考にしてください。
ろ布とはなにか、ろ布にかかわる全般的な知識・疑問について解説。機能性や使用されている業界など、幅広く紹介します。
ろ布の通気度・通気性とは、ろ液の通り抜けやすさを表します。ろ布の目開きは通気度とイコールではありません。通気度ではろ布の目の粗さ・細かさが分かり、目が粗ければ通気度が高いろ布、目が細かければ通気度が低いろ布と表されます。
ろ布の織り方にも種類があります。種類を大きく分けると3つあり「平織(Plain)」「綾織(Twill)」「朱子織(Satin)」に分けられます。織り方によって特徴やメリット・デメリットがあるため、目的に合わせた織り方を選びましょう。
プレコートバグフィルターの特徴は、ろ布を交換するだけでさまざまなダストに対応できる点です。プレコートによって布表面をコーティングしておくことでプレコート層にダストが付着するため、目詰まりのリスクを抑えることができます。
ろ布は産業廃棄物の扱いになるため、処分する際には分析や事前調査が行われます。分析の結果無害であることが分かれば、リサイクルや埋立など処理へとすすみます。ろ布を処理する際は、正しい方法で処理しましょう。
日本酒用ろ布など、食品のろ布に対応しているメーカーもあります。日本製の糸にこだわったり、オーダーメイドの製造に応えてくれたりと、さまざまなメーカーが日本酒用ろ布に対応しています。日本酒用ろ布に対応しているメーカーをまとめていますので、参考にしてみてください。
ろ過方式はさまざまありますが、広く採用されているのがケークろ過と閉そくろ過です。ケークろ過はろ材表面でろ過する方式で、閉そくろ過は毛管表面または内部でろ過する方式です。それぞれの違いや特徴をまとめています。
集じん装置のろ布を支えるために使われているリテーナー。金属製の部品で、ろ布の性能を維持する役割もあります。そんな集じん装置に欠かせないリテーナーを取り扱っている会社をまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。