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遠心分離機用ろ布

遠心分離機用ろ布とは

遠心分離器に装着するため、サイズ感が肝となります。また、高速回転に耐えることができるよう、自立するだけの強度が求められます。少しの隙間が粒子漏れや破損に繋がるため、機械にフィットすることが求められる点が特徴です。

バスケット型と呼ばれる上俳式や、自動掻き落とし型と呼ばれる底俳式があり、それぞれの仕様に合わせた適切なろ布選択が必要となります。

上俳式(バスケット型)

遠心分離機用のろ布の中でも特に高速で回転するため、ろ布のフィット感が非常に重要です。サイズがあっていない場合には、布がずり落ちたり、浮き上がったりする可能性があるため注意しましょう。

ただ使用上不便なだけではなく、ろ過機の異音に繋がるケースも少なくありません。異音や振動の元となるため、常にサイズがあっているかを確認しておくことが重要です。

底俳式(自動掻き落し型)

遠心機の内側に、ろ布を張り付けて使用するタイプです。ろ布の貼り付けは各自で行う必要があるため、強度はもちろん、ある程度自立するろ布が求められます。脱水性向上のために、ろ布の裏面にプラスチックのネットを縫い付けることがしばしばあります。できる限り無駄な隙間を排除することが重要です。

遠心分離機用のろ布を考えているならオーダーメイドで

サイズの正確さが耐久性に直結するだけでなく、少しのろ布のズレがろ過機の異臭や過度な振動など、故障に繋がります。そのためサイズはもちろん、適度なフィット感をつくるため、オーダーメイドでのろ布製造がオススメです。

使用しているろ過機の種類を伝えることで、適切な素材や強度、長さなどのアドバイスをもらえるでしょう。

遠心分離機とはどのような機械?

名前の通り、遠心力を利用して比重差のあるものを分離する機械です。本来比重差があれば、自然分離が可能です。しかし時間が掛かるため、より短時間で分離を実現するための機械です。なお、液体だけではなく、液体中の固形分の分離も可能です。

遠心分離機のメンテナンスの意義と目的

遠心分離機は医薬品や食品、化学、環境分野などで広く使用されており、固体と液体を効率的に分離する重要な機器です。高速回転による使用環境は過酷で、摩耗や潤滑不良、振動などが発生しやすく、安定稼働のためには定期的な点検や清掃、部品交換などのメンテナンスが欠かせません。定期的なメンテナンスにより、機器の寿命延長やトラブル予防、コスト削減につながります。

遠心分離機のメンテナンスの実践

遠心分離機のメンテナンスは、機器の状態を常に把握し、異常を早期に発見することで、大規模なトラブルの予防や寿命延長に寄与します。ここでは、具体的なメンテナンス作業の内容とポイントについて解説いたします。

日常点検

外観点検

運転前後に機器の外観を確認し、ひび割れや腐食、部品の緩みなどがないかをチェックしてください。ローターやバケット、ケーシングなど使用頻度が高い部分は特に注意して検査することで、目視による異常発見につながります。

振動と異音の確認

遠心分離機は通常、一定の振動や音を伴いますが、通常の範囲を超える振動や異常な音が確認された場合は、内部の摩耗や部品劣化が進んでいる可能性があります。簡易な振動測定や、運転中の音の変化に敏感になることで、異常の早期発見に努めてください。

潤滑状態の点検

ベアリングやギア部などの可動部品に対しては、定期的な潤滑剤の状態確認と必要に応じた補充または交換が重要です。使用している潤滑剤の種類や交換周期はメーカーの推奨に従い、漏れや劣化が認められた場合は迅速な対処を心がけてください。

定期点検と部品管理

自主検査・詳細点検

定期的に実施する自主検査では、ローターや主軸、ブレーキ、ケーシング、ボウルおよびバケット部品など、主要な構成部品の状態を詳しく点検します。点検結果を記録することにより、経年劣化の傾向を把握し、次回の点検時の判断材料とすることができます。Alfa Lavalやタナベウィルテックの事例に見られるように、明らかに劣化が進んだ部品は早期に交換し、トラブルの拡大を防ぎましょう。

消耗品の交換計画

遠心分離機で使用する部品の中には、使用に伴い消耗しやすいもの(ベアリングやギア、シール、ローターディスクなど)があります。各メーカーが提示する交換周期に従い、計画的な部品交換を実施することで、機器の信頼性を維持し、故障のリスクを低減させることが可能です。

清掃作業の徹底

特にユラボジャパンの提案にもあるように、ローターやバケット、アクセサリー部品に付着した汚れやグリースの蓄積は、機器性能の低下や故障の原因となります。専用の洗浄剤や中性洗剤、70%アルコールなどを活用して定期的に清掃作業を行い、清掃後には再点検を実施し、部品の状態が正常であるか確認してください。

記録と管理の重要性

メンテナンス作業の記録は、後日のトラブル発生時の原因究明や経年劣化の傾向把握に役立ちます。各点検項目や部品の状態、交換履歴、清掃作業の実施状況などを詳細に記録し、デジタルまたは紙媒体で一元管理することが望まれます。これにより、次回の点検やオーバーホールの際に、適切な判断や迅速な対応が可能となります。

オーダーメイドでおすすめろ布メーカー3選

オーダーメイド対応
ろ布メーカー3社

本メディアでは、ろ布メーカーの中でも、オーダーメイドの工業用ろ布に対応と記載している企業の中から、信頼と実績を積み重ねてきた企業として、創業年数が長い企業3社を若い順にピックアップしました。各社の特長を詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。なお創業年数やオーダーメイド対応と記載のある企業に関しては2021年10月調査時点のものとなります。

湿式専門
ろ布の診断ドクター
大塚実業株式会社

引用元:公式HP
https://www.ohtsuka-jitsugyo.com

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  • ドラム型真空式
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日々ろ布の
研究開発を推進
中尾フィルター

引用元:公式HP
http://www.nakao-filter.co.jp/

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創業は⼤正時代
ろ布業界の⽼舗!
北村製布

引用元:公式HP
https://kitamuraseifu.co.jp/

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