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食品工場のろ布活用事例をご紹介

食品工場におけるろ布活用事例

食品工場では、原料や製品の粉体を扱う集塵工程や、排水処理で発生する汚泥の脱水工程など、さまざまな場面で「ろ布(濾布)」が使われています。ここでは、生物処理余剰汚泥の脱水、穀物搬入設備の粉じん対策、衛生面と防爆性が求められる集塵工程といった現場で、ろ布やプリーツフィルターを活用した事例を紹介します。

食品工場の生物処理余剰汚泥を一枚ろ布式脱水機で効率化(柳河エンジニアリング株式会社)

導入前の課題

ある食品工場では、生物処理余剰汚泥の脱水に多重円板型脱水機を使用していましたが、次のような課題がありました。

  • 脱水ケーキ含水率が84%と高く、処分費が多くかかっていた。
  • 高分子凝集剤をカチオン・アニオンの2種類使用しており、ランニングコストが増えていた。
  • 洗浄水の使用量は現状とほぼ同じ程度に保ちたいという要望があった。

導入のポイント

課題を踏まえ、柳河エンジニアリング株式会社は一枚ろ布式の「CS型」脱水機を提案しています。

  • 一枚ろ布式により、無機凝集剤1液での脱水が可能となるため、凝集剤コストの削減が期待できる構成とした。
  • 多重円板型と比較して含水率が下がる傾向があり、脱水ケーキの状態改善につながる方式を採用。
  • ろ液を洗浄水へ再利用できるCS型により、補給が必要な清水量は多重円板型と大きな差が出にくい構成とした。

既存の処理フローを踏まえつつ、一枚ろ布式の特徴を生かした機種選定が行われています。

導入後の効果

CS型の導入後、担当者からは次のような効果が挙げられています。

  • 無機凝集剤1液での運転により、凝集剤の使用量が大幅に削減できた。
  • 脱水ケーキの含水率が下がり、処分費の削減につながった。
  • 「ろ布式は水の使用量が多い」というイメージに反し、洗浄水の使用も想定より抑えられた。
  • 凝集状態の管理がしやすくなり、運転管理がスムーズになった。

生物処理余剰汚泥の脱水において、一枚ろ布式脱水機への更新により、薬品コストと処分費の両方を見直した事例です。

※参照元:柳河エンジニアリング株式会社 公式サイト「某食品工場 様 生物処理余剰汚泥」(https://www.yanagawa-eng.co.jp/page.php?id=179

穀物搬入設備の粉じん対策でろ過面積3倍を実現(株式会社アコー)

導入前の課題

食品工場の荷受設備では、穀物の粉砕物に対する集塵に円筒ろ布集塵機が使われていましたが、次のような問題が生じていました。

  • ろ過面積が不足しており、ろ布の圧力損失が早期に上昇することで吸込風量が低下していた。
  • 投入場所以外へ原料が飛散し、原料ロスや作業環境の悪化を招いていた。
  • 日々の清掃に時間と労力がかかっていた。
  • ろ布の目詰まりが早く、フィルター交換頻度が高いことも課題となっていた。

導入のポイント

既存設備を活かしながら課題を解消するため、株式会社アコーは次のような提案を行っています。

  • 既設装置(他社製)のうち、活用できる部分はそのまま残し、排気室のみを再設計。
  • 通常の円筒ろ布と比較して約3倍のろ過面積を持つプリーツタイプのフィルターを採用。

既存設備を最小限の改造で活かしながら、ろ過面積の拡大とプリーツフィルターの採用により、粉じん対策の強化とメンテナンス性の向上が図られています。

導入後の効果

プリーツバグフィルター導入後、次のような成果が示されています。

  • ろ過面積が3倍になったことで、圧力損失の上昇がゆるやかになった。
  • 吸込風量が安定し、原料の飛散が解消されたことで、作業環境が改善し清掃作業も大きく減少した。
  • フィルター交換の頻度が大幅に減少し、保守作業の省力化につながった。

穀物の粉じんを扱う食品工場の搬入設備で、円筒ろ布からプリーツフィルターへ見直すことで、集塵性能とメンテナンス性を両立した事例です。

※参照元:株式会社アコー 公式サイト「既存設備を最小限に改造 他社製の円筒ろ布からアコー製プリーツフィルターへ変更し、ろ過面積3倍を実現 食品工場へプリーツバグフィルター導入」(https://www.acokk.co.jp/info/jirei_33/

衛生面と防爆性が求められる食品工場での集塵機更新(株式会社アコー)

導入前の課題

別の食品工場では、粉体を扱う工程で使用していた鉄製の集塵機に、次のような課題がありました。

  • 腐食が進行し、衛生面での問題が生じていた。
  • 火花の発生による火災リスクを避けたいという要望があった。
  • 設置スペースが限られており、既存のスペースに収まる集塵機が見つからなかった。

導入のポイント

これらの条件に対して、株式会社アコーはプリーツバグフィルターを用いたオーダーメイド集塵機を提案しています。

  • 腐食対策として、オールステンレス製の集塵機構造とした。
  • 粉じん爆発リスクに配慮し、防爆仕様で設計。
  • 現場を採寸し、限られたスペースに収まるコンパクトな形状で設計。

食品工場ならではの衛生要求や安全性、レイアウト上の制約を踏まえたうえで、プリーツバグフィルターを組み込んだ集塵機が設計されています。

導入後の効果

導入後は次のような成果が挙げられています。

  • オールステンレス+防爆仕様の集塵機を納入し、現在も安定して稼働している。
  • 限られたスペースに収まる集塵機が導入でき、設置条件を満たした運用が可能になった。

衛生面と防爆性が求められる食品工場において、ろ布を用いた集塵機をオーダーメイドで設計・導入した事例です。

※参照元:株式会社アコー 公式サイト「コンパクトなオールステンレス・防爆仕様の集塵機がほしい!食品工場にプリーツバグフィルターを導入」(https://www.acokk.co.jp/info/jirei_35/

まとめ:食品工場でろ布を検討する際のポイント

食品工場の事例では、生物処理余剰汚泥の脱水、穀物搬入設備の粉じん対策、衛生面と防爆性が求められる集塵工程など、異なる用途でろ布やプリーツフィルターが活用されています。ろ布の種類やろ過面積、集塵機の構造を見直すことで、凝集剤コストや処分費の削減、原料ロスや清掃負荷の低減、限られたスペースや衛生・安全面の条件を踏まえた集塵機更新など、運転コストと作業環境の両面で改善が期待できます。自社の排水・排ガスの性状、処理量、設置スペースや衛生・安全要件を整理したうえで、このような導入事例を参考にしながら、ろ布メーカーや集塵機メーカーに具体的な条件を共有していくことが、検討の出発点になります。

オーダーメイド対応
ろ布メーカー3社

本メディアでは、ろ布メーカーの中でも、オーダーメイドの工業用ろ布に対応と記載している企業の中から、信頼と実績を積み重ねてきた企業として、創業年数が長い企業3社を若い順にピックアップしました。各社の特長を詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。なお創業年数やオーダーメイド対応と記載のある企業に関しては2021年10月調査時点のものとなります。

湿式専門
ろ布の診断ドクター
大塚実業株式会社

大塚実業のHPキャプチャ引用元:大塚実業のHP(https://ohtsuka-jitsugyo.jp/manufacturing2/lp8/964eb121-459e-4b24-9e43-9919da6f58f9/)

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  • 湿式のろ布に特化した専門企業
  • 顧客の悩み・課題を徹底的に深掘り一切妥協を許さない製品造り

<対応している過装置>

  • フィルタープレス
  • 遠⼼分離機
  • ベルトフィルター
  • ドラム型真空式
  • リーフフィルター
  • キャンドルフィルター
  • バグフィルター
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日々ろ布の
研究開発を推進
中尾フィルター

引用元:公式HP(http://www.nakao-filter.co.jp/)

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  • オリジナルのろ布を開発
  • 高温作業に適したバグフィルターの開発
  • 長年の経験からろ布を長持ちできる方法の提案

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  • フィルタープレス
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  • ベルトフィルター
  • ドラム型真空式
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創業は⼤正時代
ろ布業界の⽼舗!
北村製布

引用元:公式HP(https://kitamuraseifu.co.jp/)

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  • ろ布だけでなくろ過装置の相談も可能
  • 醸造用のろ布からスタート!顧客に寄り添い長く愛される企業

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